前回からずいぶん日が空いてしまいましたが、一応続きになります。
ブローカーを探す
稼働するEAが決まったら、どのFXブローカーで動かすか、となります。
FXブローカーが採用している取引方式ですが、主な方式は、DD(Dealing Desk)方式、NDD(No Dealing Desk)方式(STP方式、ECN方式)、そしてDMA(Direct Market Access)方式の4種類に分類できます。
以下にそれぞれの特徴をまとめてみました(AIで)。
1.DD(Dealing Desk)方式
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仕組み:
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FX業者のディーリングデスクが顧客の注文を一旦受け、自社内で処理します。
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顧客の注文に対して、FX業者が相手方となって取引を成立させます。
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FX業者は、顧客の注文を相殺したり、インターバンク市場でカバー取引を行ったりしてリスクを管理します。
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- メリット:
- 固定スプレッド: 相対的にスプレッドが固定されている場合が多く、取引コストが予測しやすいことがあります。
- 約定力: 業者が顧客の注文を呑む(のみこむ)ため、相場が急変動した際にも比較的約定しやすい場合があります。
- ボーナスやキャンペーン:** 顧客獲得のために、ボーナスやキャンペーンが充実している場合があります。
- デメリット:
- 透明性の低さ: 業者の意図が介入する可能性があり、透明性が低いと言われることがあります。
- スリッページ: 業者の裁量によって、不利なレートで約定する(スリッページ)が発生する可能性があります。
- ストップ狩り: 業者が意図的に顧客のストップロス注文を刈り取る(ストップ狩り)行為が行われる懸念があります。(ただし、悪質な業者に限られます)
- スキャルピング制限: 短時間での高頻度な取引(スキャルピング)が制限される場合があります。
2. NDD(No Dealing Desk)方式
NDD方式は、FX業者のディーリングデスクを介さずに、顧客の注文を直接インターバンク市場へ流す方式です。
- 2.1. STP(Straight Through Processing)方式
- 仕組み:
- FX業者が顧客の注文をインターバンク市場の複数の金融機関へ自動的に送信し、最も有利なレートで約定させます。
- 業者は仲介者として機能し、スプレッドにマークアップ(手数料)を上乗せして収益を得ます。
- メリット:
- 透明性の高さ: 業者の意図的な操作が入りにくいため、透明性が高いと言えます。
- 約定スピード: DD方式に比べて約定スピードが速い傾向があります。
- 変動スプレッド: 市場の状況に応じてスプレッドが変動しますが、狭いスプレッドで取引できる可能性があります。
- スキャルピング・自動売買: 一般的に、スキャルピングや自動売買に対する制限が少ない傾向があります。
- デメリット:
- 変動スプレッド: 市場の状況によってはスプレッドが広がる可能性があります。
- スプレッド: 固定スプレッドに比べて、スプレッドが広がりやすい場合があります。
- 仕組み:
- 2.2. ECN(Electronic Communication Network)方式
- 仕組み:
- FX業者が電子取引ネットワーク(ECN)に参加し、顧客の注文を他の参加者(他のFX業者、機関投資家など)の注文とマッチングさせます。
- 顧客は、インターバンク市場の気配値(板情報)の一部を見ることができます。
- 業者は取引ごとに手数料を徴収して収益を得ます。
- メリット:
- 非常に高い透明性: インターバンク市場の気配値を確認できるため、非常に透明性が高いです。
- 狭いスプレッド: スプレッドは非常に狭く、場合によっては買値と売値が同じになることもあります。
- 高い約定力: 参加者同士の注文をマッチングさせるため、高い約定力を期待できます。
- スキャルピング・自動売買: 一般的に、スキャルピングや自動売買に対する制限が非常に少ないです。
- デメリット:
- 取引手数料: スプレッドとは別に取引手数料がかかります。
- 変動スプレッド: スプレッドは常に変動します。
- 高い取引スキル: 板情報を理解し、適切なタイミングで注文を出すためのスキルが求められる場合があります。
- 最低取引数量: STP方式に比べて、最低取引数量が高く設定されている場合があります。
- 仕組み:
3. DMA(Direct Market Access)方式
- 仕組み:
- 顧客がFX業者の取引プラットフォームを通じて、インターバンク市場の気配値(板情報)を直接見ながら注文を出すことができる方式です。
- 顧客は、どの金融機関のレートで取引するかを選択できる場合があります。
- 業者は取引ごとに手数料を徴収して収益を得る場合が多いです。
- メリット:
- 非常に高い透明性: インターバンク市場の気配値を直接確認できるため、最も透明性が高いと言えます。
- 高い約定力: 顧客自身がレートを選択できるため、非常に高い約定力を期待できます。
- 高度な取引: 機関投資家のような高度な取引戦略を実行しやすい環境です。
- より低いスプレッド: ECN方式と同様に、非常に狭いスプレッドで取引できる可能性があります。
- デメリット:
- 高い取引コスト: 一般的に、NDD取引よりも取引手数料が高くなる傾向があります。
- 高度な取引環境: 専門的な取引ツールや深い市場知識が必要となる場合があります。
- 最低取引数量: NDD取引に比べて、最低取引数量が高く設定されている場合があります。
- 変動スプレッド: スプレッドは常に変動します。
NDD方式かDMA方式のブローカーの方が約定力が高く、EAでの利用はこちらを選びたいですが、国内ブローカーでNDDやDMAを謳っている業者は非常に少なく大体以下の3社ぐらいのようです。
- FOREX EXCHANGE(DMA方式)
- 外為ファイネスト(NDD/STP方式)
- アヴァトレード・ジャパン(NDD/ECN方式)
また、ドローダウンの大きいナンピン系のEAを動かすので緊急時にすぐに入金できるクイック入金が使える業者が安心です。
この中でアヴァトレードはクイック入金が使えないので、FOREX EXCHANGEと外為ファイネストの2社の口座を作りました。
口座を作ってから分かったんですが、外為ファイネストはさらにサブ口座を9個まで増やせます(審査あり)ので、外為ファイネストだけでも良かったかなとちょっと思ってます。
Triple Scalperの通貨ペアAUD/CADにおいては平常時は外為ファイネストの方がややスプレッドは狭いようですが、閑散期はFOREX EXCHANGEよりスプレッドが広がってましたのでしばらく両方で様子を見てみようかと思います。